睡眠不足で成長ホルモンが減少する
睡眠不足は、抜け毛の原因と考えられています。これは、男性と女性で共通する抜け毛の原因であると考えられているため、改善しないと抜け毛が進行します。では、なぜ睡眠をしっかりとることで抜け毛予防に繋がるのでしょうか。
- ストレスや疲れの解消
- 成長ホルモンの分泌
ストレスや疲れによって抜け毛が進行することは有名です。ストレスや疲れは、自律神経を乱して髪の毛の成長に必要なメカニズムを壊してしまう性質があります。先天的な抜け毛の原因を持っている人であっても、普通はこうした後天的な要因が重ならない限り抜け毛を発症することはあまりありません。
また、特にストレスに関しては原因不明の抜け毛の原因としても注目されています。円形脱毛症などは典型的な症状ですが、日常生活の中で過度なストレスを受け続けることは肉体にとって本当に良くありません。ですから、睡眠によるストレスや疲れの解消は髪の毛の成長にとって非常に重要なポイントになっています。
そして、もう一つ重要なのが成長ホルモンの分泌です。人間には、思春期を迎えるまでに成長ホルモンという身体の細胞や組織を活性化させて成長させるホルモンが分泌されています。成長ホルモンは、髪の毛の育成や抜け毛予防に重要なホルモンのバランスを司っているものです。
例えば、人間の骨や筋肉を成長させる男性ホルモンは、この成長ホルモンから多大な影響を受けています。しかし、成長ホルモンの分泌は思春期を頂点としてあとはその分泌量をどんどん減少させていき、大人になると特定の時間帯にしか分泌されなくなります。
実際に成長ホルモンの分泌量が最も多くなる時間帯は、一般的に睡眠をする夜の10時前後と考えられています。そのため、この時間帯でムリをしてしまうと成長ホルモンがまともに分泌されなくなり、満足な育毛や発毛を実現することが難しくなるわけです。
20代は、社会人として働き始める年代であるため疲れやストレス、睡眠不足などのムリが重なって抜け毛を発症させやすい身体になっています。確かに、育毛剤を利用して頭皮の環境を改善する行為は悪いことではありません。しかし、育毛剤を使う場合には必ず副作用のデメリットも考慮する必要があります。
この点、単純な睡眠不足の解消には副作用もありません。抜け毛予防の対策としても早いうちから睡眠時間を確保することはとても大切なのです。
成長ホルモンで髪の毛のサイクルが良くなる
睡眠不足で成長ホルモンの分泌量が少なくなると、男性ホルモンのバランスにも影響を与えます。20代で抜け毛が進行する症状の一つに、男性型脱毛症と呼ばれる脱毛症があります。一般的に、この症状はAGAという名称で定義されているもので、男性ホルモンが発毛を阻害する物質を作り出すことが原因であると解明されています。
男性ホルモンは、通常の状態で分泌されている場合には人間の成長に必要なホルモンとして重宝できるのですが、成長ホルモンの分泌量が減ってきてホルモンバランスが崩れると、DHTという悪玉の脱毛物質を作ってしまいます。
DHTは、頭皮や毛乳頭細胞に働いて発毛のサイクルを壊してしまい、普通の育毛剤ではそれを修復することができなくなるほどのダメージを与えてしまいます。では、なぜ成長ホルモンを分泌させるとこうした症状を予防できるのでしょうか。それは、ヘアサイクルを正常化させてくれる成分が一緒に分泌されるからです。この成分をインスリン様成長因子と言います。
インスリン様成長因子は、髪の毛の成長に必要なたんぱく質の結合を強めて、質の良い髪の毛の発毛に役立てることができます。そのため、男性ホルモンも正常な働きをするのです。成長ホルモンの分泌を増やしても副作用はありませんので、睡眠不足の解消で成長ホルモンを分泌させることは、男性ホルモンのバランスを考えても非常に良いのです。

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